近年、「オゼンピック」「ウゴービ」「セマグルチド」などの薬剤が、“週1回の注射で体重が減る”と話題になっています。
これらに含まれるセマグルチド(GLP-1受容体作動薬)は、もともと2型糖尿病の治療薬として開発されたもの。食欲を抑え、血糖値を下げる作用があるため、体重減少の効果が得られるケースもあります。しかし、ここで大切なのは👇この薬は 日本では肥満治療薬としては未承認 という点です。診断を受けていない人が、メディカルスパやオンライン診療で簡単に入手するケースが増えていますが、体調不良や副作用を起こした例も報告されています。また、海外では「調剤セマグルチド」と呼ばれる、ビタミンなどを添加した非正規薬が出回っています。こうした薬剤はFDA(米国食品医薬品局)承認品とは異なり、安全性や有効性が十分に確認されていないものもあります。
⚠️注意したいポイント
・日本では「肥満治療薬」としては未承認
・非正規ルートで流通する薬は安全性が不明
・中止後のリバウンドや依存リスクの報告あり
医師の診断のもとで正しく使用すれば有効な薬ですが、安易な自己判断での使用は、身体に大きなリスクを伴います。減量を考える際は、まずは専門家と連携し、生活習慣・食事・運動を見直すことから始めましょう。正しい知識と専門的サポートこそ、「健康的に美しく痩せる」ための最も確実な方法です。
Text / 齊藤 海之(S2 Medical Workout)



