アクティブシニアを目指そう!

今まさに、日本は長寿化の潮流の先頭を走っています。
これからは「若い」「老いている」といった概念が変わると私は考えています。
長寿化は、老いて衰えて生きる年数が長くなるのではなく、長く生きれるようになった年月の大半を健康に生きる事で、若々しく生きる年数が長くなるからです。

年齢を理由に何かを諦めてしまった事はありませんか? 挑戦する事に年齢制限はありません。
いつまでも健康で、何事にもチャレンジできる人生に変えていきましょう。 
私は50歳を過ぎてから、キックボクシングを本格的に始めました。
人生100年ライフ! まだまだこれからです。


シニアフィットネス

年齢に負けないカラダづくりをサポート

「今日は何となくパッとしないなぁ…」そんな小さな違和感が、エイジングの始まりかもしれません。
老化の直接的な要因は“加齢”ですが、その背景には、長年の紫外線によるダメージ、筋肉や関節の消耗、細胞の再生力の低下、そして更年期に起こるホルモン変動など、複数の要素が複雑に関わっています。
中でも、ホルモンバランスの変化は外見や体調の変化を大きく左右する要因のひとつ。
これは女性だけでなく、近年では男性にも“更年期障害”として注目されるようになってきました。
たしかに加齢は避けられません。ですが、改善できる要因も数多くあります。
たとえば――「運動不足」「体重の増加」「高血圧」「高コレステロール」「喫煙」「ストレス」「2型糖尿病」など。
これらのリスクを減らすことで、心身のコンディションは大きく変わります。
特に女性の場合、エストロゲン(卵胞ホルモン)の減少によって、心疾患や骨粗鬆症、ホットフラッシュなどの症状が現れます。
それらを予防・軽減するためには、筋力トレーニングが効果的です。
運動は、ただ体を鍛えるためのものではありません。「年齢に負けない自分」を取り戻すための、最良のパートナーです。
一緒に、“心も体も前を向けるフィットネス”を始めてみませんか?


女性向けフィットネス

出産後に輝く、もうひとつの身体

「田村で金、谷で金、ママになっても金。」
あの言葉が世に響いたとき、多くの人が“母になっても強く、美しくいられる”という希望を感じたのではないでしょうか。
私も当時、“出産後なのにすごい!”と感嘆した一人です。
実は、出産を経て身体能力が高まる女性アスリートは少なくありません。
妊娠期に起こる変化――血液量や心拍出量の増加、酸素や栄養を届ける機能の向上。
それらはまるで、身体が自らを鍛え直しているようです。
かつてヨーロッパでは、女性アスリートの競技力を高めるために、“妊娠”という過程をひとつのトレーニングと見なした時代もあったほどです。
もちろん、アスリートでなくとも、その恩恵は誰にでも訪れます。
妊娠中の適度な運動は、免疫力を高め、体重の増加を穏やかにし、産後の体の戻りを軽やかにします。
運動をしていた妊婦は、骨盤や脚の痛みが起こる確率が一割未満。運動をしていなかった人の四割以上と比べると、その差は歴然です。
さらには、風邪をひきにくくなり、代謝が上がるという研究結果もあります。
妊娠は病気ではありません。けれど、血液の流れ方、エネルギーの使われ方等、すべてが少しずつ、母になる準備のために変化します。
だからこそ、正しい知識と指導のもとで行う運動が大切なのです。
医師とトレーナーが手を取り合い、母体と赤ちゃんの両方が心地よく動ける環境を整える。
そこに、真の“プレママフィットネス”の価値があります。
そして、出産後――女性の身体には、再び新しい可能性が宿ります。
「産後のフィジカルリメイク」それは単なる“回復”ではなく、“再創造”のプロセスです。
母になった今だからこそ手に入る、芯の強さ、しなやかさ、美しさ。
そのすべてを、トレーニングを通して再び開花させましょう。


糖尿病予防フィットネス

予防のチャンスを逃さない

ある日、担当しているクライアント(医学生)からこんな質問を受けました。
「病気になってから治療するより、日常的に健康を管理して病気を防ぐほうが、医療費の節約になるのでは?」「予防医療や、予防を兼ねたトレーニングに健康保険が使えたらいいのに…」
その言葉に、私は深くうなずきました。
実際、病気を“治す”よりも、“防ぐ”ことに取り組むほうが、身体にも心にも、そして社会にも優しい。
日本医師会も「予防医療は国が責任を持って支えるべき」と提言していますが、現実には制度や地域の違いなど、乗り越える壁がまだ多くあります。
だからこそ私は、「フィットネス」と「医療」の境界を越える活動に取り組んでいます。

糖尿病患者の約9割を占めるのは「2型糖尿病」です。
初期段階では、血糖値が少し高いだけで、自覚症状もほとんどありません。
この“境界型”と呼ばれる状態にある人の約半数が、数年後に糖尿病を発症するといわれています。
つまり、「予防のチャンス」はこの時期にあります。
日本では、4人に1人が糖尿病またはその予備群とされています。
糖尿病そのものが命を奪う病ではないとしても、その裏では静かに進行する“合併症”が日常を蝕みます。

糖尿病の3大合併症――

  • し:経障害(糖尿病神経障害)
  • め:目の障害(糖尿病網膜症)
  • じ:腎臓の障害(糖尿病腎症)

この「し・め・じ」は、毛細血管の障害が原因です。
さらに、心筋梗塞や脳梗塞など、命に関わる疾患へとつながることもあります。

フィットネスの視点から見れば、糖尿病と筋肉量の関係は非常に深いものです。
糖尿病の人は、筋肉量が低下しやすい傾向があります。
筋肉は“糖を燃やす臓器”。筋肉が減ると、血糖の調整力が下がり、悪循環が始まります。
逆に、筋肉量を保ち、増やすことで、血糖値のコントロールは格段に安定します。
加齢による筋力低下も同じ。止めることはできなくても、“遅らせる”ことはできます。
だから私は、トレーニングを通して「筋肉を増やすこと」こそが糖尿病予防の鍵だと考えています。

2017年、欧州糖尿病学会(EASD)では希望のある報告がなされました。
「2型糖尿病の既往が10年以内であれば、余分な脂肪を減らすことで発症前の状態に戻る可能性がある。」
つまり、食事と運動を継続すれば、“糖尿病を克服した体”を維持できるということです。
薬物療法や注射には即効性があります。
一方で、食事と運動による改善は、時間がかかる代わりに“本質的な回復”をもたらします。
少しずつ薬を減らし、自然な身体のバランスを取り戻していく――それが、予防医療としてのフィットネスの真の価値だと私は信じています。

何より大切なのは、病気になる前の“予備軍”のうちに行動を起こすこと。
「境界型」と呼ばれる段階こそが、人生を変える分岐点です。
健康は、待つものではなく、自ら育てていくもの。今この瞬間からでも、体は変えられます。
予防のチャンスを、逃さないでください。


ボディメイクアップ

若々しさを手に入れ、健康な毎日を

人の身体は、何もしなければ 30代から少しずつ筋肉を失いはじめます。
その速度は、次のように進んでいきます。

  • 30代・40代 年間 約0.5〜1%
  • 50代 年間 約1〜2%
  • 60代以降 年間 約3%

つまり、何の対策も取らなければ、 年を重ねるごとに確実に“筋肉の貯金”が減っていくということです。
裏を返せば、筋肉を守るための行動を起こせば、老化のスピードは自分で変えられるということでもあります。

筋肉がつきにくくなる理由はいくつかあります。
テストステロン、エストロゲン、成長ホルモン(IGF-1)などのホルモン分泌量の低下。 タンパク質摂取の不足、神経伝達の鈍化、慢性的な炎症…。
どれも避けられないように思えるかもしれませんが、実は多くが知識と行動で改善できる要因です。
その鍵となるのが、筋力トレーニングと栄養バランスが整った食事。
この二つが揃えば、身体は確実に変わります。

筋肉の若返りこそが、究極のアンチエイジング

「筋肉は、何歳からでも成長できる」
この言葉は、私自身が、50歳を超えてもまだ記録を更新し続けている実感から確信しています。
20代や30代の頃よりもハードに追い込んだわけではありません。
むしろ、身体の声を聞きながら、強度と頻度を調整し、回復を大切にしました。
結果として、以前よりも筋肉の反応が良くなり、パフォーマンスが上がったのです。
トレーニングは、若者だけのものではありません。
年齢に応じた正しいトレーニングと食事を選べば、人はいつからでも成長できる。
それが、私が現場で確信している真実です。
年齢を重ねた今だからこそ、筋肉は応えてくれる。
自分の身体を“再び信じる”ための第一歩を、一緒に踏み出しましょう。

筋肉を育てることは、ただ見た目を変えるだけではありません。
動ける身体、疲れにくい心、そして前向きな日常を取り戻すこと。
それこそが、本当の“ボディメイクアップ”です。

「変わりたい」ではなく「取り戻したい」
それが、ボディメイクアップの第一歩。
あなたの身体は、まだ本気を出していません。